八朔祭2019|草木でつくる「大造り物」が練り歩く山都町の秋祭り
※掲載内容は2019年当時の情報です。

9月に入ったとはいえ、熊本はまだまだ暑い日が続いています。
そんな残暑のなか、山都町で開催された「八朔祭」に行ってきました。
山都町の秋を彩る「八朔祭」
八朔祭は山都町三大祭りのひとつ。
江戸時代から続く、秋の豊作を田の神様に祈願するために始まったお祭りです。
一番の見どころは、なんといっても「大造り物」。
その年の世相や流行をテーマに、商店街の各組が制作した巨大な造り物が町を練り歩きます。
この造り物たち、かなりすごいんです。
使われている材料は、杉や松かさ、ホオズキなど、野山にある木や草。
近くで見ると、とても草木だけで作られているとは思えないほど細かく作り込まれています。

こちらは役場の方々が制作したくまモン。
2019年に熊本で開催されたハンドボールの世界選手権にちなんで制作されたものです。

こちらは加藤清正公でしょうか。
もちろん、これも材料は草木。
近くで見るとかなり迫力があります。
こうした大造り物が浜町を練り歩き、2019年は11基が出場しました。
最後には、優秀な作品が発表されます。
2019年の金賞作品は「消費税増税あわ(阿波)ふく国民」
この年の最優秀賞・金賞に輝いたのがこちら。

「消費税増税あわ(阿波)ふく国民」
どうですか、これ。
かなりすごくないですか?
ぜーんぶ草木などの天然素材でできています。
着物の布のしなやかさや、帯締めの感じまで細かく表現されています。
実際に見た時、
「あぁ、これが金賞だな……」
と、ちょっと思いました。
2019年の消費税増税に対する国民の不満を、阿波踊りになぞらえて表現した作品です。
制作した下市連合組の田中勲会長(72)は、MSNニュースで次のように語っています。
「野山の12種類の素材だけで女性のたおやかさを表現するのは大変だったが、庶民の声が政府に届かない現状を破れかぶれで踊って発散する姿に託した」
出典:MSNニュース
「破れかぶれで踊って発散する」という表現も含めて、ユーモアたっぷり。
その年の世相を作品にしてしまうところも、八朔祭の大造り物のおもしろさです。
大造り物だけじゃない!神輿も町を練り歩きます

八朔祭では、大造り物だけでなく神輿も浜町を練り歩きます。
そして、とにかく水が飛ぶ!

まるで水かけ祭りのような盛り上がりです。
神輿は町を進みながら何度か休憩をはさみ、担ぎ手のみなさんにはお酒やおつまみも振る舞われていました。
大造り物をじっくり眺める時間とはまた違って、こちらは活気たっぷり。
見ているだけでも、お祭りの熱気が伝わってきます。
お祭りといえば、やっぱり露店
商店街には露店もたくさん並んでいました。
やっぱり、お祭りといえば露店でしょ。

久しぶりのお祭りで、ついついいろいろ買ってしまいました。
なんと、ホトックまで売っていました!
そしてこちらは、山都町のご当地グルメ「山都ころっけ」のお店。

こういう地元ならではのグルメに出会えるのも、お祭りの楽しみのひとつです。
ライブや花火も楽しめる八朔祭
この日は、Do As Infinityのライブも開催されていました。
ボーカルの伴さんは山都町出身だそうです。
残念ながら私はライブを見ることができませんでしたが、夜には花火も。

この日は花火の時間に大雨となりましたが、雨の向こうに上がる花火もしっかり見ることができました。
山都町の秋を感じる、迫力満点のお祭り
山都町のお祭りを訪れたのは今回が初めてでしたが、想像していた以上に迫力のあるお祭りでした。
草木だけで作られた大造り物、町を練り歩く神輿、露店、ライブ、そして花火。
一日を通して、八朔祭ならではのにぎわいを楽しむことができました。
なかでも、大造り物を間近で見た時の迫力は忘れられません。
その年の世相を映しながら、毎年違う作品が登場する八朔祭。
また次の年には、どんな大造り物に出会えるのか楽しみです。

